インスタントメッセンジャー(IM)
研究室内などのローカルネットワークの中では、iChatを使うと簡単なメッセージのやりとりやファイルの送受信が簡単にできます。電子メールと違ってメールサーバを経由しないため、メールを使うほどのことではない用事に適していることに加えて、メールサーバがファイルを制限している場合でもそれ以上のサイズのファイルを直接送受信できる事がメリットです。
実験データをひとまとめにして圧縮して送ったり、比較的容量の大きな画像データやPowerPointファイルを送ったり、逆に電話番号やメールアドレスや簡単なメモなどのメールで送るほどのことではないメッセージを送るのに使えます。
また、OSXに標準付属のiChatは、他のIMと違って、個人アカウントを持っていなくてもランデブーという技術ですぐにインスタントメッセージが使えます。さらにアップルのドットマックに加入すると、複数名とのテレビ会議が可能となるのですが、1対1での使用に限定すれば、これと互換性のあるアカウントがAOLで無料取得できます。この場合、ランデブーと違って、自宅・職場・出張先を問わずやりとりが可能となるため、今回はその設定方法などを紹介しておきます。
(1)まずはAOLインスタントメッセンジャーのサイトにアクセスします。OSXの場合ダウンロードは不要で、とにかくアカウントを取得するためにそのページの中の「登録する」をクリックしてください。
(2)あとはそのサイトの指示に従って必要な情報を入力していきます。
アカウントが取得できたら、OSXのiChatを起動します。Windowsの場合は、AIMアカウントを取得したウェブサイトでソフトもダウンロードしておきます。
(3)下の図に従って、いくつかのオプションにチェックを入れてください。iChatを開いたときに自動ログインし、そのiChatを終了してもオフラインにはしないようにします。メニューバーに状況を表示しておけば、iChatアプリケーションに依存せずに相手からステータスが確認してもらえます。メモリの少ないマシンでは、この設定さえしておけば、iChatアプリケーションは終了しておいてもかまいません。
(4)先ほど取得したアカウント(スクリーン名)を入力します。
(5)メッセージタブで、一番下の「チャットのコピーを自動的に保存する」にチェックを入れておけば、ウインドウを閉じた後でもメッセージを再確認できます。
(6)最後に、OSXのシステム環境設定のアカウントを開いてください。ここで起動項目設定にiChatを加えることによって、OS 起動時に自動的にiChatが起動します。上で自動ログインの設定がオンになっているはずなので、もし搭載メモリが十分でないマシンを使っている場合には、DockからiChatを終了してもかまいません。メニューでアイコンがアクティブになっていれば、メッセージを受けることが可能です。