京都工芸繊維大学工芸科学部 生命物質科学域高分子機能工学部門 高分子物性工学研究室

  • JP
  • EN
  • menu

    グラフの作成(2): ticks

    グラフの作成(2): ticks

    前回と同様に、同じデータを使って二つのグラフを描いておこう。そして、グラフ上をダブルクリックすると、設定パネルが現れる。前回は、Axis タブについて解説したが、今回は「Tick & Grids」タブを押してみよう。ちなみに、「Auto/Man Ticks」は後ほど別のデータを使って解説する。  それから、Select All Axes ですべての軸を選択しておこう。

    上の設定パネルで、Tick Dimensionsの欄にあるLocation を Inside にしてみよう。

    上下のグラフを見比べてもらえばわかるように、x軸のMirror軸である上の軸メモリの向きが、グラフの内側に向いたはずだ。上は前回のグラフで、下が今回設定したグラフだ。

    ■これまでいくつかのグラフの設定を行ってきたが、ヒストリーにおいて共通点があるのがおわかりだろうか?それは、すべてのコマンドがModifyGraphである事だ。そう、このコマンドはグラフの外観を設定する命令だ。standoffなら、

    ModifyGraph standoff=0

    のように使い、フォント関係の設定なら、

    ModifyGraph font=”Times”, fSize=14

    とすればよい。他にも様々な設定があるが、もう少し先に進もう。

    ■コマンドラインで、

    yy/=10

    と入力してみよう。これは、「yyという wave を以下の量で割ります。その量とは10です」という意味だ。簡単に言えば、yyを10で割った。

    そうするとグラフは、

    上のようになるはずだ。ここで、縦軸のゼロの目盛りに着目して欲しい。

    「0.0」となっている。

    しかしグラフを描いていて、ここは「0」であって欲しいと思うことがある。その場合には、グラフの「縦軸(※)」をダブルクリックし、

    Tick Options パネルの、Tick Label Tweaks欄にある、Zero is 0 にチェックを入れよう。

    その結果、上の図中に下のグラフのように「0」が表示されるはずだ。

    ※グラフの縦軸をクリックすれば、縦軸のみの設定が行える。同様に横軸をクリックするとその軸のみの設定が行える。もちろん、Select All Axesによって、すべての軸が設定される。

    ■最後にAxis Range タブの設定について説明する。縦横の軸を同時に選択した状態で、Axis Range タブのAuto Scale の欄を見てみよう。Auto Scale では、グラフの表示範囲がオートだが、それなりのカスタマイズが行える。ポップアップの中身を、Use data limits から Round to nice values に変更してみよう。前回のはじめに設定した、SetAxis/A/E=1 left もそうだが、これによってオートスケールでありながらすっきりしたグラフにしてくれる。

    その結果が上のようなグラフだ。データ数が128だったので、オートスケールである上の図の場合x軸の目盛りは128だが、その下のグラフでは140に自動設定されている。またy軸の目盛りも上のグラフの場合は0.53程度だが、下のグラフでは0.6に自動設定されている。これが「Round to nice values」オプションだ。

    これが気に入らなければ、Manual scale にチェックを入れて、以下のように好みの範囲を値を入力するとよい。