OSX 10.3 Pantherの設定
OSXインストール後の設定方法についての覚え書きです。
OSのインストールが終わったら、システム環境設定を開きます。Dockの設定は好みですが、「しまうときのエフェクト」をスケールエフェクトに、「起動中のアプリケーションをアニメーションで表示する」のチェックをはずすと動作の遅いマシンでは少し速くなります。ドックには入れすぎない程度によく使うフォルダをドラッグして入れておきましょう。ホームフォルダとアプリケーションフォルダをドックの右端に入れておくと良いでしょう。

エクスポゼは、たくさんのウインドウが開いているときに目的のウインドウを見つけるのに便利です。キーの割り当てはF1, F2, F3にしておいた方が、右手でマウス、左手でキーボードが触れて便利かもしれません。

スクリーンセーバは、かつてディスプレイの寿命が短かった頃に有効でしたが、今では遊び以外にあまり効果がないような気もします。発表会の途中で勝手に切り替わらないように、作動しないようにしておく事も必要かもしれません。

言語環境のパネルで日本語が一番上になっている事を確かめます。編集ボタンを押して、使わない言語はオフにしてもかまいません。

ATOKなどの他社製日本語入力ソフトを導入している場合には、ことえりは不要かもしれません。キーボードビューアは便利なのでチェックしておいてはいかがでしょうか。

キーボードとマウスの設定パネルで、キーボードショートカットを選びます。「ウインドウを切り替えます」のショートカットに、「コントロール+Wキー」などを割り当てると、下に隠れているウインドウを前に持ってくるショートカットがより便利になります。

省エネルギー設定は、それぞれの利用頻度にあわせて設定して下さい。マシン全体、画面、ハードディスクの3種類の節電設定が行えます。

ネットワークの設定は、デスクトップマシンはEthernet、ノートパソコンで無線カードを搭載している場合にはAirMacを選んで下さい。TCP/IPで、DHCPに設定すると自動的にIPアドレスが取得できインターネットに接続できます。あと、AppleTalkのところにチェックするのを忘れないようにしてください。
共有コントロールパネルで、パーソナルファイル共有ならびにWindows共有をチェックすると、他のマシンとネットワーク経由で接続できます。Windowsはsambaという方式で通信しますが、これはFinderメニューからのサーバへ接続を選び、smb://ではじまる相手先アドレスを入力することで接続します。ファイヤーウォールは、ネットワークセキュリティーにおいて非常に重要ですが、iChatを使ってメッセージのやり取りをしている場合、その対象外にするように、該当する箇所に許可のチェックを入れる必要があります。

最新のソフトは問題を伴う事がありますが、たいていは問題が修正されていたり、セキュリティーが向上しています。ですので、ソフトウェアアップデートは、積極的に導入したいものです。「重要なアップデートをバックグラウンドでダウンロードする」にチェックをいれておくとよいでしょう。

日付と時刻のパネルで、「日付と時刻を自動的に設定」をセットしておきます。これにより定期的にインターネットに現在時刻を参照しに行き、時計が狂うことを回避できます。
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デスクトップを選択している状態で、Finderの表示メニューから、表示オプションを表示を選びます。「グリッドに沿う」のチェックが入っていれば、デスクトップのアイコンは常に整列されます。ウインドウを開いた状態で、同オプションを呼び出すと、それぞれのウインドウの表示オプションが設定できます。

Finderメニューから環境設定を呼び出します。「すべてのファイル拡張子を表示する」にチェックを入れておくと良いでしょう。OS9まで違い、OSXではウインドウズと同様、ファイルは拡張子で判断され、タイプとクリエータは重要ではありません。逆に拡張子のないファイルは、どのアプリケーションで作成されたファイルかわからなくなる可能性がある上、ウインドウズユーザとの連携がうまく行きません。普段からファイルには拡張子をつける事はもちろん、ここで拡張子を表示するように設定しておくとよいでしょう。

プリンタドライバは、別途インストールしておいてください。共有のネットワークプリンタの場合、Applicationsフォルダ→ユーティリティーフォルダ→プリンタ設定ユーティリティーを立ち上げ、プリンタの追加ボタンを押します。AppleTalkの欄を選びプリンタを選択できたらセット完了です。

研究でパソコンを多用するようになったら、バックアップに気を付けて下さい。ときどきハードディスクが壊れることがあり、苦労して取り組んできた仕事は水の泡になることがあります。皆さんのデータはおそらくホームフォルダの中にあるので、それを定期的に、他のコンピュータや外付けディスクに保存すればいいでしょう。それ以外の重要なファイルのありかについて説明します。
基本的にOSXでは、システムに関わる重要な設定や全ユーザ共通の設定は、ハードディスク直下のLibraryフォルダにあります。何らかの不具合によってOSの再インストールを試みある場合には、Application support(アプリの補助ファイルの格納先)のバックアップをとっておくとよいでしょう。またここでは述べませんが、全ユーザ共通補助ファイルがこの中に多数あります。ただし、ほとんどのファイルはOSXの再インストールによって再度組み込まれるので、これらはバックアップで上書きせず、必要なモノだけを確認して移し替えた方がよいかもしれません。
ホームフォルダ内のファイルは、プライベートファイルです。 Documentsフォルダか、 Libraryフォルダの中のPreferenceフォルダ に各種設定があります。コンピュータ移行の際にはバックアップを取りましょう。
特に重要なファイルは、Libraryフォルダ内の Mailフォルダ(Mail.appの全メールデータ。Preference内のcom.apple.mail.plistもお忘れなく) Safariフォルダ(ブックマークや設定) Calendarsフォルダ(iCalのカレンダー) と、Libraryフォルダの中のApplication supportフォルダの中の AddressBookフォルダ(アドレスブックのデータ)でしょう。
EudoraやEntourageを使っている場合、それぞれのデータは、ユーザーDocumentsフォルダ内のEudoraフォルダおよびMicrosoftユーザーデータ内にあります。丸ごとバックアップすればよいでしょう。
さぁ、準備は万端ですか? 頑張って仕事しましょう!

