ガンマ線架橋ゲルの論文がPolymer 誌に掲載されました
Polymer 誌に受理された論文が、2002年5月27日付けで掲載されました。
モノマーと架橋剤を共重合して得られるゲルと、あらかじめ用意した高分子溶液にガンマ線照射を行って作成したゲルの散乱関数の比較を行いました。
また非電荷系高分子ゲルで適応可能なPanyukov-Rabin散乱関数についても解説しています。モノマー架橋系は、過剰な架橋剤添加によってＣＳＴに達するのですが、ポリマー架橋系はそのようになりません。言い換えると、前者では白濁が生じるのですが、後者では収縮が生じ無色透明なゲルになるのが不思議です。（次の論文で解決しました）
Small Angle Neutron Scattering Studies on Structural Inhomogeneities in Polymer Gels: Irradiation Cross-linked Gels vs Chemically Cross-linked Gels, T. Norisuye, N. Masui, Y. Kida, D. Ikuta, E. Kokufuta, S. Ito, S. Panyukov and M. Shibayama, Polymer, 43, pp. 5289-5297 (2002)