京都工芸繊維大学工芸科学部 生命物質科学域高分子機能工学部門 高分子物性工学研究室

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    Panther のメンテナンス

    Panther のメンテナンス

    MacもOS9時代にはNorton Disk Utilities などの診断・修復ソフトに頼るところが大きかったのですが、OSXからは大きなトラブルを被ることもなくなり、修復ソフトはあまり必要ではなくなってきました。とは言え、仕事ではコンピュータに頼るところが大きい今日、突然のトラブルに備えて日々バックアップを取ることと、最低限のメンテナンスは必要かもしれません。今回は、Pantherに関する考えられるメンテナンス法を述べておきます。惨事を回避するために、最低限の事は知っておいて下さい。

    (1)OSXを普通に使えてはいるが、特定のファイルが操作できない場合、そのファイルが壊れているか、アクセス権が正しく設定されていないかのどちらかでしょう。

    前者の場合、負荷の大きい処理中にフリーズと勘違いして強制終了したり、ディレクトリ管理にバグのあるソフトウェアを使用した場合に起こるのですが、深刻な場合、ディスクが損傷しているケースがあります。異常な再起動を行った場合、OS側で自動的に修復ソフトが起動しますが、手動で行う場合、(コマンド)+Sキーを押して再起動し、fsck -f を実行してディスクを検証します。また、異常が生じた場合には、fsck -pで修復可能です。このシングルユーザーモードから抜け出して再起動したい場合には、rebootを実行すればよいでしょう。これはアプリケーション/ユーティリティー/ディスクユーティリティーの標準診断ソフトと同じですが、ディスクユーティリティーでは、自身で起動しているドライブの修復は不可能です。もちろん、外部 Firewire ディスクにシステム全体のバックアップ(ディスクユーティリティーの復元モードから可能)を取っている場合には、それから起動する事でディスクユーティリティーによるメインディスクの診断は可能です。

    新しいソフトやドライバをインストールした後に多いのが、後者のアクセス権の不良です。これはディスクユーティリティーから実行可能なので各自試みてください。

    (2)システムが不安定な場合、ドライバや機能拡張ユーティリティーの衝突に心当たりがなければ、原因はキャッシュや中核ファイルの破損が原因かもしれません。OSXでは比較的に定期的にOSのマイナーバージョンアップが行われているため、システムの最適化を頻繁に行う必要はないのですが、トラブルの解決策の一つとして以下のターミナルコマンドを知っていると便利かもしれません。

    sudo update_prebinding -root /

    このコマンドによりシステムファイルの最適化が行われます。

    ルートおよびホームフォルダのライブラリの中にCashフォルダがあります。これを消去するのが一つの手ですが、自身で行うのが不安な場合には、シェアウェアを利用するとよいかもしれません。またライブラリの中のPreferenceフォルダの中には、それぞれのアプリケーションの初期設定ファイルがありますので、心当たりのある名前のファイルを「バックアップした上で」Preferenceフォルダから消去し、次回の起動時に再構築させる事によってトラブルが回避できるかもしれません。

    (3)日頃から気を付けたいのが、外部 USB および Firewire 機器の取り外し方です。差し込んですぐに使えるのがいいところなのですが、取り外す場合には、ディスクのマウントを適切に解除してからケーブルをはずして下さい。ポータブルFirewire ディスクの場合、マウントを解除してから10秒ぐらい待ってからはずしてください。

    (4)MacとWindowsで共通の問題は、メモリリークです。不要なアプリケーションを終了すれば、それが占有していたメモリ空間は解放されるはずですが、それが完全に解放されない現象です。大容量のメモリ(1GB以上)を使用しているパソコンはその限りではありませんが、動作が遅いと感じたらとにかく大惨事になる前に安全に再起動してください。ちなみに再ログインだけでは無意味です。