Wave の取り扱い
Wave の取り扱い
前回までは、文字列と変数の取り扱いについて述べた。
variable/G b=5とした場合、
b は、5という数字が入るが、実際の実験データは時間や長さ、温度、濃度などいろいろな変数であったりする。よって配列の定義が必要となる。これがwaveである。
1個の文字列や変数を定義するのが、string や variable であったのに対して、配列を宣言する命令は、makeである。試しに、
make/O/N=5 wave0
とコマンドラインから入力してみよう。これはwave0という名の5個の変数からなる配列(wave)を作成する命令である。
/Nは配列の個数を意味し、/Oは指定したwaveが存在した場合に上書きする事を意味するオプションである。
wave0={0,1,3,5,7}
と打ち込むと、データが入力できる。多量のデータがある場合にはこんな事はやってられないので、それについて後日説明する。
ひとまず、
print wave0
としてみると、データが確認できる。また、配列を手入力する場合には、{ } を使用したことを覚えておいて下さい。
■変数の配列は、waveである事がわかったが、では文字列の配列はどう表すのであろうか。実は、これもwaveで行う。ただし、文字列waveの場合は、中身が変数ではなく、文字列である事を意味するオプションが必要である。この場合、
make/O/T/N=5 textwave0
とコマンドラインから入力してみよう。さらに、
textwave0={“a”, “b”, “c”, “d”, “e”}
と入力して、
print textwave0
で確認してみよう。ここでの約束事は、エントリーした文字列を必ず” “で囲む事だ。
これで、1つの文字・変数、配列型の文字・変数の扱い方が理解できたはずだ。