京都工芸繊維大学工芸科学部 生命物質科学域高分子機能工学部門 高分子物性工学研究室

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    Wave の取り扱い

    Wave の取り扱い

    前回までは、文字列と変数の取り扱いについて述べた。

    variable/G b=5とした場合、
    b は、5という数字が入るが、実際の実験データは時間や長さ、温度、濃度などいろいろな変数であったりする。よって配列の定義が必要となる。これがwaveである。

    1個の文字列や変数を定義するのが、string や variable であったのに対して、配列を宣言する命令は、makeである。試しに、

    make/O/N=5 wave0

    とコマンドラインから入力してみよう。これはwave0という名の5個の変数からなる配列(wave)を作成する命令である。
    /Nは配列の個数を意味し、/Oは指定したwaveが存在した場合に上書きする事を意味するオプションである。

    wave0={0,1,3,5,7}

    と打ち込むと、データが入力できる。多量のデータがある場合にはこんな事はやってられないので、それについて後日説明する。

    ひとまず、

    print wave0
    としてみると、データが確認できる。また、配列を手入力する場合には、{ } を使用したことを覚えておいて下さい。

    ■変数の配列は、waveである事がわかったが、では文字列の配列はどう表すのであろうか。実は、これもwaveで行う。ただし、文字列waveの場合は、中身が変数ではなく、文字列である事を意味するオプションが必要である。この場合、

    make/O/T/N=5 textwave0

    とコマンドラインから入力してみよう。さらに、

    textwave0={“a”, “b”, “c”, “d”, “e”}

    と入力して、

    print textwave0

    で確認してみよう。ここでの約束事は、エントリーした文字列を必ず” “で囲む事だ。

    これで、1つの文字・変数、配列型の文字・変数の扱い方が理解できたはずだ。